Eテレ チョイス@病気になったとき「あなどれない じんましん」命の危険も生じる蕁麻疹の原因を探れ!

NHK Eテレ チョイス@病気になったとき

NHK Eテレ チョイス@病気になったとき

2018年5月、非常に興味深いテレビ(健康)番組を視聴しました。

NHK Eテレの『チョイス@病気になったとき』です。

その回で取り上げられたテーマは、じんましん(蕁麻疹)

チャンネル [Eテレ]
2018年5月12日(土) 午後8:00~午後8:45(45分)

[番組内容]

じんましんは食べ物が原因で発症することが多いが、寒さや暑さ、日光、汗、圧迫などの刺激で発症する場合も。さまざまなじんましんの原因と治療のチョイスを解説する。

[詳細]
じんましんは、激しいかゆみを伴う発疹。特定の食品を食べることがきっかけで発症することが多いが、原因はそれだけではない。寒さや暑さ、日光、汗、圧迫や服でこすれるなどの刺激で発症する場合もある。原因がなかなか特定できないことも多い。治療は、原因となる刺激を避けた上で、抗ヒスタミン薬の服用が中心になるが、最近、慢性じんましんに効果の高い新薬も登場した。さまざまなじんましんの原因と治療のチョイスを解説。

出演者ほか【司会】八嶋智人,大和田美帆,【講師】神戸大学大学院医学研究科 講師…福永淳,【リポーター】出田奈々,【語り】佐藤真由美,江越彬紀

この回の放送時、といいますか去年の暮れから現時点まで、私は蕁麻疹の症状が出ていません。

治療によって出なくなったのではなく、自然に出なくなったのです(汗)。

じんましんが出た原因も、出なくなった原因も分からずじまいという困った、いやでも治まってるので嬉しいですけれど、複雑な心境です(笑)。

なので非常に冷静に、なんというか客観的(?)に、第三者の視点で番組内容を見ることができました。

なんだか他人事のように書いていると思われる方がいるかもしれませんが、当ブログの過去記事を読んでもらえれば蕁麻疹の症状に私がどれだけ悩み苦しんできたか分かると思います。

処方された薬を飲んだら逆に症状が悪化したとき、本気で死ぬのかと思いましたよ(笑)

私みたいな実際に蕁麻疹を経験した者が感想を書くのですから、きっと今現在、じんましんに悩みもがいている方々に参考になることが書けると思ったのです。

番組を見た人はスルーしてもらっても構わないのですが、ひとつだけ私が声を大にして言いたいことがあります。当記事のメインというか結論みたいなものですので書いちゃいますね。

”患者の話を詳しく聞いてくれる医者は思ったより少ない”

だから、

”自分自身でも情報を集める、知識を求めることが必要”

だと考えます。

番組の内容を繰り返し視聴した私が、じんましんを解決する3つのポイントをまとめると、

  1. じんましんの治療で重要なのは原因の特定である
  2. 原因を特定するためには専門家の協力が欠かせない
  3. 医師(専門家)の問診から適切な治療法を選ぶことが重要である

フムフムとうなずきながら番組を見た私。

しかしですね、重箱の隅をつつくというか揚げ足を取るというか、番組を否定してしまうような気もするのですが、書いちゃいますね。

患者の話を詳しく聞いてくれる医者って、私たちが思っているより少ない、ですよ。特に、腕のいい有名な医者であるほど。だって、患者が大勢押し寄せるわけですからね、一人ひとり、丁寧に問診なんて、できないじゃないですか(笑)。

「そんなことないよ、ちゃんと懇切丁寧に聞いてくれるよ」

というアナタ、アナタは本当に幸運だと思います。

私は皮膚科に限らず歯医者、眼科、その他の病気で病院をたずねて詳細を聞いてくれる医者に会ったことないです(笑)。

お医者さんもジレンマというか悩んでいる、かは知りませんが、皮膚科って大きな手術とかなくて基本はおクスリの処方がメインですよね、なので親身に相談に乗ってもらいたいのですが、私が助けを求めた皮膚科医で事細かく話を聞いてくれた皮膚科医はゼロ(笑)。だって、待合室には順番を待つ患者が大勢、そりゃ無理です(笑)。でもまあチョイスに限らず、総合診療医 ドクターGでもそうでしたがテレビ番組では医師たちはそんなこと口が裂けても言えないでしょうけれど(笑)。

なので、番組を参考にして、病院を受診する前にメモに書くなり準備したほうがいいですよ。と。

さあ、後は番組を見ながら私がメモったことを書いていきますね。

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みなさん、”じんましん”の語源・名前の由来をそもそも知ってますか?なんと植物からきてるんです!?

チョイス じんましん

チョイス じんましん

じんましん。強烈なかゆみに悩まされるこの病気、たかが蕁麻疹とあなどっていると命に関わることもある!?

じんましんは様々な食物によって引き起こされることがある。
しかしそれだけではなく、原因が分からないタイプの人も多い。

さらに、画期的な薬でこれまで治らなかったじんましんも改善できた!?

じんましんの治療のチョイスをしっかりとお伝えしまーす!

小気味良いテンポで番組を進行する司会の八嶋智人さん、大和田美帆さん

小気味良いテンポで番組を進行する司会の八嶋智人さん、大和田美帆さん

小気味良いテンポで番組を進行する司会の八嶋智人さん、大和田美帆さんがいることで視聴者も内容を把握しやすくなりますね。

大和田さんは昔、大失恋をした後にブワーッとじんましんが出たそうな。精神的に強い人間だと思ってたんですけど、出るだとビックリしたそう。一方の八神さんはなったことがないと。

リポーターに出田奈々さん、専門家として講師に福永淳さんが出演

リポーターに出田奈々さん、専門家として講師に福永淳さんが出演

放送予定から楽しみにしていたのでドキドキ・ワクワクしてましたよ(笑)。

リポーターに出田奈々さん、専門家として講師に福永淳さんが出演

リポーターに出田奈々さん、専門家として講師に福永淳さんが出演

神戸大学大学院 医学研究科 皮膚科
講師の福永淳さん

医療関連・健康情報には欠かせない専門家。今じゃブログでさえ素人が書くとペナルティを受けちゃう、※実際に当ブログも検索順位が激減して涙目に。゚(゚´Д`゚)゚。www

この記事を公開することで、ブログにどれだけの影響が出るかは分かりません。しかし、実際にじんましんを発症して悩み苦しんだ私しか書けないのだー!!!というパワーを抑えきれないので書いちゃいます(笑)。

そもそも蕁麻疹(じんましん)の語源はイラクサ(蕁麻)からきている

そもそも蕁麻疹(じんましん)の語源はイラクサ(蕁麻)からきている

じんましんの名前の由来を知っていますか?

番組が始まってすぐ、冒頭で聞かれるこの質問、たしかに知らないし、そもそも漢字も書けませんね(汗)。

全国的に自生している植物”イラクサ”別名(蕁麻)という植物が由来で、この葉に触れると赤くミミズ腫れになって痒くなるということからじんましん(蕁麻疹)という名前が付けられた、と言われている。

(大和田さん)パット見はシソの葉に似ているので町にあったら触っちゃうかもしれない。

イラクサの葉に触れた時と同じ症状が出るのが蕁麻疹。

その蕁麻疹の原因で食べ物はよく知られているが、その食べ物以外にも(例えば大和田さんの)大失恋という話もありましたが、ほんとうに様々な原因がある。

じんましんは命の危険を伴うこともある病気なのである

じんましんは命の危険を伴うこともある病気なのである

そんなじんましん、時に命の危険を伴うこともある病気なのである。

え?寒さが原因で起きるじんましん!?意外なものがキッカケで蕁麻疹が発症するケースもある。

ある日、突然じんましんの症状が現れたという<仮名>山田さん(14歳)

ある日、突然じんましんの症状が現れたという<仮名>山田さん(14歳)

ある日、突然じんましんの症状が現れたという<仮名>山田さん(14歳)。

顔に赤い発疹が出ている時の写真

顔に赤い発疹が出ている時の写真

山田さんがはじめてじんましんが出たのが小学5年生で、冬場、友達と近所の広場で野球をして楽しんでいた時に顔の部分に最初いきなり出てきた。顔が赤くなっていると教えられ鏡で見てみると、左頬の辺りに無数の赤い発疹が出ていた。

ボコボコに膨らんだじんましん発症時の写真

ボコボコに膨らんだじんましん発症時の写真

この発疹こそがじんましんの典型的な症状なのである。

じんましんとは皮膚に赤い膨らみがプツプツとでき、やがてふくらみ同士がくっついてミミズ腫れのような症状になること。多くの場合、かゆみを伴う。

じんましんが起きる仕組みをイラストで紹介

じんましんが起きる仕組みをイラストで紹介

その仕組は、皮膚の表面近くには、免疫反応に重要な役割を果たすマスト細胞があり、このマスト細胞がなんらかの原因で刺激を受けるとヒスタミンという物質を放出する。そのヒスタミンが血管に作用すると、そこから水分が染み出す。それが皮膚の下に溜まるため、赤く腫れてくる。さらに、ヒスタミンは痒みを感じる知覚神経を刺激し、強いかゆみを生み出す。

山田さんは寒い空気に当たるとじんましんが出た

山田さんは寒い空気に当たるとじんましんが出た

山田さんの場合、じんましんが出るのには、あるきっかけがあった。寒い空気に当たるとじんましんが出たり、夏にプールに行ったときにプールの水が冷たすぎて体中にじんましんがでたのです。

山田さんの蕁麻疹の種類は寒冷じんましん

山田さんの蕁麻疹の種類は寒冷じんましん

つまり、山田さんは冷たい刺激によってじんましんがおきる寒冷じんましん、というタイプだったのです!

その後、山田さんは皮膚科を受診。じんましんが何度以下の温度で発症するのか詳しく調べてみることになった。

病院・皮膚科を受診

病院・皮膚科を受診

これがそのための装置↓

じんましんが何度以下の温度で発症するのか詳しく調べる装置

じんましんが何度以下の温度で発症するのか詳しく調べる装置

U字型の金属の部分は4℃から44℃まで段階的に温度が設定されている。

U字型の金属の部分は4℃から44℃まで段階的に温度が設定されている。

U字型の金属の部分は4℃から44℃まで段階的に温度が設定されている。

この上に数分間腕を乗せることで、じんましんの症状が出る温度が分かる。

この上に数分間腕を乗せることで、じんましんの症状が出る温度が分かる。

この上に数分間腕を乗せることで、じんましんの症状が出る温度が分かる。

検査の結果、山田さんの場合、なんと14℃でもじんましんを発症することが判明。

検査の結果、山田さんの場合、なんと14℃でもじんましんを発症することがわかった

検査の結果、山田さんの場合、なんと14℃でもじんましんを発症することがわかった

そのため、真冬だけでなく、一年中対策が必要になった。

検査の結果、山田さんの場合、なんと14℃でもじんましんを発症することがわかった

検査の結果、山田さんの場合、なんと14℃でもじんましんを発症することがわかった

冬は絶対に防寒を心がけ、夏もあまりクーラーの当たらない場所にいたり、一応上着は持って行くことを心がけている。

防寒を心がけることで対策ができるようになった

防寒を心がけることで対策ができるようになった

他にも、寒い冬はできるだけ肌の露出を避ける、学校ヘ通う時は手袋とネックウォーマー、ニット帽が欠かさない。さらに夏でも、Tシャツの上に必ず長袖を一枚羽織ることにしている。

じんましん(蕁麻疹)の基本となる治療薬「抗ヒスタミン薬」

じんましん(蕁麻疹)の基本となる治療薬「抗ヒスタミン薬」

こうした対策以外にも、抗ヒスタミン薬を毎日飲み続け、症状はかなり抑えられている。

教師を目指したいんですけど、みんなに体育を教えたりとか、その時に、じんましんが出ちゃうとみんなに迷惑かなと思ったり、その時までには治しておきたい。

うわあ、私と一緒です。いつ出てくるか分からないじんましんが怖くて、外出ができなくなったしまう。

※他人の視線を気にするあまり、夢や目標を諦めざるを得なくなる状況に追い込まれてしまう可能性もある。

原因が特定できるじんましんで何らかの刺激によって起こるものを刺激誘発型という

原因が特定できるじんましんで何らかの刺激によって起こるものを刺激誘発型という

八嶋さん、大和田さんともに、若い14歳という山田さんのVTRに司会者たちも困惑。

刺激誘発型じんましんの起こる仕組み(イラスト)

刺激誘発型じんましんの起こる仕組み(イラスト)

(福永さん)

抗ヒスタミン薬は、すぐ聞く場合もあれば1ヶ月おきに3回から6回注射して徐々に良くなっていくパターンのひともいます。半年がひとつのめどかもしれません。海外では汗ででるコリン性蕁麻疹とか寒さででる寒冷じんましんなどそれらにも使われて効果があるという報告があり、それこそ食物アレルギーにも効くんじゃないかと有望視されています。

抗ヒスタミン薬を飲み続けることが再発の予防になる

抗ヒスタミン薬を飲み続けることが再発の予防になる

(福永さん)

そもそもの疑問、じんましんはなんでできるのか?

マスト細胞、肥満細胞とも呼ばれる太った細胞なんですけれども、これがじんましんのメインの細胞になります。

これにある特定の刺激が加わると、そこからヒスタミンが出て、そのヒスタミンが血管と神経に働きます。

神経に働くと痒い、だからじんましんはほぼ必ず痒いのです。血管に働くと血管の中からけっしょう(血症?血漿?)が漏れ出て、浮腫、腫れるんですね。

そしたら膨らんだように見えます。

冒頭のイラクサの葉に触れたときも同じようになるのは、実はイラクサの中にもヒスタミンが含まれているからです。

ヒスタミンがそのままカラダに中に入ってきたというのがイラクサで起こること。

寒冷じんましんの場合は、ハッキリとしたことはまだよく分かっていないんですが、恐らく、寒い刺激が加わるとカラダの中で寒いものでカラダの血液が変化する、その変化したものがマスト細胞・肥満細胞を攻撃する、そこでヒスタミンが出る。マスト細胞が寒さによって活性化するということが知られています。

例えば、家事をしていて冷たいものを触ったらそこへじんましんが出たり(お水触ってたらあっという間に14℃に)、福永さんの患者さんとかでは、まあ知ってたんですけど日本海の冷たい水に全身浸かって、そのまま救急車で運ばれたりとか、これは非常に怖いです。

また、寒さ以外の刺激でもじんましんを発症するケースもあります。

※ここでフリップを出す

じんましんの原因をまとめたフリップ

じんましんの原因をまとめたフリップ

こちらにじんましんの原因をまとめてみました。原因が特定できるじんましんで何らかの刺激によって起こるものを刺激誘発型といい、本当にいろいろなパターンがあります。

(大和田さん)

日光にあたっていて、ちょっと汗ばむぐらいの時に目にバッ!とじんましんが出たことがあるんですけど、それは日光のせいなんでしょうか?

(福永さん)

いやそれはですね、そこが難しいんです。日光は暑さも作ります。だから温熱じんましん、これは暑さで出るじんましん、かもしれないし、汗もかく、汗が原因で出るじんましんはコリン性じんましんっていうのもあるんです。

だからよくよくこのあたりは問診をして、検査をしていかないとそう簡単には行き着くことはできない。だから先生と相談しながら突き止めていかないといけない。食べ物でもいっぱいありますからね。

食物アレルギーで代表的なのは刺激誘発型のじんましんですね。なんらかの刺激ででるものですね。有名なのは食べ物です。

よく聞くサバは、サバの中に含まれているアニサキスという寄生虫がいるんですが、それに対するアレルギーだったり、サバ自身が長期に保存されて出てくるヒスタミン、サバの中でヒスタミンができちゃうんですね、そのヒスタミンをドバっと食べてでてきちゃうとか。

他に例えばベルトがこすれたりとか、(腕を)ペンで引っ掻くとか、そういうのを機械性蕁麻疹という。機械刺激、これはけっこうたくさんいます。

すぐ引くのは大丈夫、でもずっと腫れが引かなかったり、かゆみが強い場合は病気の範疇に入る。非常に判断が難しいのです。

また、圧迫が原因となる非常に珍しい遅発性圧じんましん、というものもあります。。たとえば座っていて、それから長いこと経って夕方ぐらいになったらおしりが痒くなる、ゆっくりでてくるじんましんもあります。だから患者さんによくよく話を聞かないと気付かない。

(大和田さん)

でもそんな多岐にわたって出られると、どう治療していいのかわからない。

(福永さん)

刺激誘発型じんましんの治療は、基本は刺激を避けることです。どうしても刺激が避けられない場合は抗ヒスタミン薬を飲むのが基本的な治療法になります。日光を避けてたり汗をかかないようにすることは難しいので治療薬に頼ります。

じんましん治療の基本は抗ヒスタミン薬で、飲み続けてもらうことが大事です。でも薬を飲んで治ったら止めるのはダメ。じんましんを制御するためにはおくすりを長く飲んで再発を防ぐことが大事です。

長く飲むことで再発を予防する効果があることが立証されているからです。

(八嶋さん)

ではどれぐらいの目安でというのはあるんですか?

(福永さん)

だいたい症状が収まってから1ヶ月から2ヶ月は飲んだほうがいいです。ただもっと長く続く人もいます。その場合は年単位になることもまれにあります。治ったからまあいいや!ではいけないのです。

(八嶋さん、大和田さん)

痒い時は市販のかゆみ止めという塗り薬はどうなんですか?

(福永さん)

塗るとスーッとするメントールが入っている、ああいうものはですね、疑似冷感(ぎしれいかん)といって偽の冷たい感覚を作るんですね。この偽の冷たい感覚によってほとんどのかゆみは制御できるので一時的には使うこともでくるのですが、根本的なところには効果はない。なんとなく騙し騙しのものになります。夜痒くて寝れないぐらいのときにはいいと思います。

ステロイド薬を塗るというのも短期的には効く場合もあるけれども、じんましんの治療の基本はやはり抗ヒスタミン剤を飲むということ。それからステロイドを飲むということですが、これもたしかに効くけれどもステロイドを長期に飲むと必ず副作用が出てくるのであまり長期に渡って飲むことはしないようがいいと思います。

また、抗ヒスタミン薬の副作用は眠気ぐらいしかない、大きな副作用はないのです。

(八嶋さん、大和田さん)
じんましんは一般的に若い人に多いのですか?

(福永さん)

基本的に若い人が多いです。10代ぐらいから40代ぐらいが比較的多いですね。

次は食べ物が原因のじんましん、その食べ物は一つが原因とは限らない!?

特定の食べ物が原因となる食物アレルギーで発症する蕁麻疹(じんましん)のケース

じんましんに悩まされている重岡さん<仮名>(20歳)

じんましんに悩まされている重岡さん<仮名>(20歳)

じんましんに悩まされている重岡さん<仮名>(20歳)

重岡さんの体にじんましんが現れたのは16歳の時で、お見舞いでいただいた桃とナシを家で食べた時にすごくのどがかゆくなって、突然現れたかゆみのしょうじょうはのどだけでなく口の周りや頬など顔全体にまで広がり始めたのです。

今まで普通に食べられていたものなので何が起きたのか全然わからなく、その日のうちに腫れが引いたのですぐに病院へは行かなかった。

顔に出てきた、かゆみを伴うじんましん

顔に出てきた、かゆみを伴うじんましん

ところが・・・

高校で生理の日にすごく体調が悪くなって、顔もアレルギーのときみたいにただれた感じになって、先生が救急車を呼んでくれた。全身のはげしいかゆみのため立っていられなくななり、救急車で病院へ運ばれた重岡さん。

全身の激しいかゆみに襲われ病院へ

全身の激しいかゆみに襲われ病院へ

その後病院で診察を受けた所、原因は食べ物によるアレルギーだと分かりました。

原因は食べ物によるアレルギーと判明した

原因は食べ物によるアレルギーと判明した

重岡さんのカラダの中に入ってきたアレルギーの原因となる物質アレルゲンに対してIgE抗体というタンパク質が作り出されます。

このIge抗体は、マスト細胞の表面にアンテナのように張り巡らされる。カラダの中に侵入してきたアレルゲンが、このIge抗体に結合すると、マスト細胞が活性化し、ヒスタミンを放出、じんましんの症状を引き起こすのです。

(重岡さん)

突然かゆくなったり息が苦しくなったりするので、自分はいつどうなるんだろうとすごく不安で毎日怖かった。

何がダメなんだろうとアレルギー科で入院して、しっかり調べてもらうことになった。

およそ一ヶ月かけて、さまざまな食べ物のアレルギー反応を調べてみた

およそ一ヶ月かけて、さまざまな食べ物のアレルギー反応を調べてみた

およそ一ヶ月かけて、さまざまな食べ物のアレルギー反応を調べてみたところ、なんと20種類以上の食品がアレルギー反応を引き起こすことが分かったのです。

なんと20種類以上の食品がアレルギー反応を引き起こすことが分かった

なんと20種類以上の食品がアレルギー反応を引き起こすことが分かった

たとえば、にんじん・玉ねぎ・青ネギなどは口の中で違和感を感じる程度ですが、

にんじん・玉ねぎ・青ネギなどは口の中で違和感を感じる程度

にんじん・玉ねぎ・青ネギなどは口の中で違和感を感じる程度

ニラや梅干しは呼吸困難を引き起こす可能性が高いため、食べることができません。

ニラや梅干しは呼吸困難を引き起こす可能性が高い

ニラや梅干しは呼吸困難を引き起こす可能性が高い

重岡さんは、じんましんがアレルギーのために起こることがわかり、食事にさまざまな工夫が必要となったのです。

アレルギーによってじんましんが起きる重岡さんは、原因となる食品を慎重に避けるよう注意している

アレルギーによってじんましんが起きる重岡さんは、原因となる食品を慎重に避けるよう注意している

例えば、ある日の昼食のメニューでは、みそ汁は、ねぎが食べられないので薬味の代わりに水菜をのせ、コロッケも玉ねぎがダメなのでミンチとじゃがいも なすび れんこん に。きんぴらはにんじんがダメなのでパプリカをにんじん代わりにしたり。

アレルギーによってじんましんが起きる重岡さんは、原因となる食品を慎重に避けるよう注意しています。しかし、重岡さんにアレルギーを引き起こす食べ物は現在も増え続けているのです。

(重岡さん)

いつか自分が食べられるものが無くなってしまうのではと不安だった。かゆくて眠れない、かゆくてどうにもならない、というのは今まで何も知らなかったので、すごい驚いたのと、あと女子なので肌が汚くただれてしまって鏡で自分の顔を見るとすごくショックだった。

子どもさんに関しては耐性誘導といって、ちょっとずつ食べることで慣らしていくということが今行われている

子どもさんに関しては耐性誘導といって、ちょっとずつ食べることで慣らしていくということが今行われている

(福永さん)
重岡さんのケースは、おそらく花粉が原因となって、花粉でアレルギーをもらって、その花粉とよく似た果物とか野菜、いろんなものに反応してきて、どんどんそれが広がってるような感じなんですね。

(八嶋さん)

では、どういう風に対処すればいいのでしょうか?

(福永さん)

これは本当は根本的な解決する方法があったら良いと思うのですが、今現時点では食物アレルギーというものは原因と鳴る食物を避けるしか仕方ないです。

その中でも非常に強い症状が出る場合と、喉がイガイガする程度のあまり強くない場合、それらによって完全にやめなければいけいないもの、少なく制限してとってもよいものを検査で判定していかなければならない。

その検査の費用は外来で行う場合は保険適用で数千円という単位になり、入院の場合は数万円ぐらいになってきます。

重岡さんの場合は25種類の食べ物の検査をするため一ヶ月近くかかりましたが、皮膚検査だけであればそんなにかからないので2日または3日で終わります。重岡さんの場合は実際に何が食べれて何が食べれないのかを1日1個ずつなどちょっとずつ食べてもらってのどのイガイガで済むのか呼吸困難までなるのかを全部判定したので時間がかかったのです。

(八嶋さん)

このじんましんの症状はいつか治るものなのですか?

(福永さん)

子どもの食物アレルギーは比較的治りやすい、ただ大人のタイプに限っては今のところなかなか治りにくいので症状を和らげる程度の対応になってしまいます。

(八嶋さん)

ではどういう治療が必要なのですか?

(福永さん)

食物アレルギーも刺激誘発型の代表になるので避けるというのがメインになります。ただ、非常に避けにくいもの、小麦とか牛乳とか卵とかこういうったものに関しては、子どもさんに関しては耐性誘導といって、ちょっとずつ食べることで慣らしていくということが今行われています。

ただこれは自己判断でやるのは危険で、酷い時は呼吸困難とかアナフィラキシーという反応が出たり、例えば食べただけでは症状が出ないけれど、食べて運動して症状がでる特殊タイプもあるので自己判断は危ないです。

必ず医師の診断をあおぐ、特にアレルギー専門の医師にどの程度の量、どのタイミングで行うなど相談することが大事です。

大人の食物アレルギーの場合は基本は避けることが最近は欧米でも耐性誘導を取り入れつつあります。たとえば花粉アレルギーなら花粉を使って治していくなどですね。

抗ヒスタミン薬を飲んでもらうのが基本だけれど、それよりも強い症状が出る場合はエピネフリンという注射を打つ

抗ヒスタミン薬を飲んでもらうのが基本だけれど、それよりも強い症状が出る場合はエピネフリンという注射を打つ

(福永さん)

抗ヒスタミン薬を飲んでもらうのが基本だけれど、それよりも強い症状が出る場合はエピネフリンという注射を打ちます。ではこのエピネフリンがなにをするのかというと、アナフィラキシーというアレルギーの強い反応を抑えることができるのです。(血圧が下ってしまうと一番命の危険があるので)

その注射が必要なのかそうでないのかは、過去にアナフィラキシーが起きたことがあるのか、ないのか、またじんましんが起きただけでエピネフリンが必ずいるわけではなく、呼吸困難が起きたりだとか顔が腫れたりとか下痢をしたり痺れが出たり血圧が下ったり、そういう命の危険の可能性がありそうなときにはエピネフリンを処方しないといけないのです。

じんましんは他の病気と違って採血すれば原因が特定できるというものではありません。医師と患者さんとの問診で会話の中から探っていくしかないのです。

じんましんの原因を探るための主な問診の内容※フリップ

じんましんの原因を探るための主な問診の内容※フリップ

主な問診の内容

1.どんな時に?
2.どんな時間帯?
3.大きさ・かゆみの強さは?
4.食事との関係は?
5.家族歴
6.服用中の薬
7.職業
8.趣味

など。

じんましんの7割は原因が不明である

じんましんの7割は原因が不明である

(福永さん)

たとえば趣味だとピザを作るのが趣味で生地を作る際に小麦粉が手に触れる、その小麦粉が触れた所だけにじんましんの症状がでる場合も考えられます。こういうのを接触じんましんといいます。

患者さんのバックグラウンドを問診で調べていくことがじんましんの原因を突き止める重要な突破口となり、それが医師の重要な仕事です。

(八嶋さん)
まるで刑事(デカ)のようだ。

(福永さん)

2番の時間帯は、じんましんは多くは夜中に出る人多いから。明け方とか夜中とか。じんましんのゴールデンタイムとでもいいましょうか、その原因はなんでかはよくわからないのですが、ホルモンが減るんじゃないかとも考えられています。

また、じんましんが夜中に出るタイプで食物アレルギーで注意が必要なのは納豆と肉。これは症状が遅くでる。食べてから6時間が経ってからでてくるタイプだからです。

問診から別の病気が見つかることもあって、内臓の病気とじんましんの関連は考えにくいが、例えば、じんましんのようにみえて実は遺伝子の病気もあったりします。

だから患者さんからいろんなことを聞いて情報を抽出することが大事なのです。

(八嶋さん)

ではこの問診で原因がの大半は分かるということですか?

(福永さん)

いや、それが実はじんましんの原因が分かるのは3割ほどで原因がわからないのが7割なんです。原因がわからないタイプのじんましんの治療はおくすりを飲んでもらう、抗ヒスタミン薬を服用するのが治療のベースとなります。

原因がわかるタイプのじんましんは原因の除去がメインとなります。抗ヒスタミン薬でも治らない場合は補助的治療薬を使うことになります。

※抗ロイコトリエンン薬、H2ブロッカーなど

それでもダメならさらに新しく出てきた薬の出番です。

じんましんの新しい薬とは?症状が劇的に改善したストレスが原因で起きる蕁麻疹(じんましん)のケース

5年間、じんましんの治療を続けている大壽美 楓季さん(17歳)

5年間、じんましんの治療を続けている大壽美 楓季さん(17歳)

5年間、じんましんの治療を続けている大壽美 楓季さん(17歳)

5年前の夏に運動をして家に帰ってきたら足がかゆくてかいてたら足全体がミミズ腫れみたいになった

5年前の夏に運動をして家に帰ってきたら足がかゆくてかいてたら足全体がミミズ腫れみたいになった

5年前の夏に運動をして家に帰ってきたら足がかゆくてかいてたら足全体がミミズ腫れみたいになった大壽美さん。ある日現れたじんましんによって、これまで感じたことのないかゆみに襲われました。

当時の様子を母親は夜中はシクシク泣いている声が聞こえたひとりでアイスパックを足に当てて泣いていたのを見て、病院に行くレベルだなと感じたそうです。

大壽美(おおすみ)さんは近くの皮膚科を受診した

大壽美(おおすみ)さんは近くの皮膚科を受診した

さっそく近くの皮膚科を受診した大壽美さんは、じんましんと診断されました。

診断の結果は蕁麻疹(じんましん)

診断の結果は蕁麻疹(じんましん)

食物アレルギーをうたがいパッチテストを受けましたが、原因は分かりませんでした。

原因は不明。食物アレルギーをうたがいパッチテストをうけたが原因は分からなかった

原因は不明。食物アレルギーをうたがいパッチテストをうけたが原因は分からなかった

抗ヒスタミン薬を飲み続けたものの、改善がみられなかった大壽美さんは別の病院を受診。

抗ヒスタミン薬を飲み続けたものの、改善がみられなかった

抗ヒスタミン薬を飲み続けたものの、改善がみられなかった

そこでじんましんの原因tについてショックなことをいわれたのです。

(大壽美さん)

運動をやめればじんましんは出ないと言われたのがショックでした。チアダンスをやめれば治るのかなと。

当時、おおすみさんは地域区のクラブチームでチアダンスに打ち込んでいました。

オーディションを勝ち抜くためチーム練習に加え自主練習を続ける毎日で、じんましんの原因は気付かないうちに感じていたストレスだと言われたのです。

その後も毎晩のようにじんましんがあらわれ、現況にも集中できず睡眠不足にも苦しめられた大壽美さん。

勉強にも集中できず睡眠不足になった

勉強にも集中できず睡眠不足になった

勉強もやりこんだりするとストレスが(じんましんが)出たりダンスもオーディションに向けて一生懸命がんばっているとそのストレスでじんましんが出ました。

(大壽美さん)

これからおとなになっていくのに、大人になっても治らないのかなって考えた。

これからおとなになっていくのに、大人になっても治らないのかなって考えた。

これからおとなになっていくのに、大人になっても治らないのかなって考えた。

将来に不安を感じた大壽美さんは、さらに別の病院を受診、そこで新たな治療を選択できたのです。

将来に不安を感じたおおすみさんは、さらに別の病院を受診、そこで新たな治療を選択できた

将来に不安を感じたおおすみさんは、さらに別の病院を受診、そこで新たな治療を選択できた

オマリズマブという新しい薬に出合った大壽美さん。

ige抗体がマスト細胞にくっつくのを防ぐ、つまりマスト細胞の活性化を抑え、じんましんが起こるのを防いでくれるオマリズマブという新しい薬

ige抗体がマスト細胞にくっつくのを防ぐ、つまりマスト細胞の活性化を抑え、じんましんが起こるのを防いでくれるオマリズマブという新しい薬

このくすりは、ige抗体がマスト細胞にくっつくのを防ぐ、つまりマスト細胞の活性化を抑え、じんましんが起こるのを防いでくれるクスリなのです。

ige抗体がマスト細胞にくっつくのを防ぐ、つまりマスト細胞の活性化を抑え、じんましんが起こるのを防いでくれるオマリズマブという新しい薬

ige抗体がマスト細胞にくっつくのを防ぐ、つまりマスト細胞の活性化を抑え、じんましんが起こるのを防いでくれるオマリズマブという新しい薬

(葉山さん)

個人差はあるけれど、この薬を使うとじんましんが出にくくなります。早い人だと1~2日で全くじんましんが出なくなる状態にできます。

医師「個人差はあるけれど、この薬を使うとじんましんが出にくくなる。」

医師「個人差はあるけれど、この薬を使うとじんましんが出にくくなる。」

大壽美さんはこのくすりを月に1回、これまでに4回注射しました。

すると、

(大壽美さん)

1回目に打ったときは(じんましんが)軽く出たけれど、
2回めに打ってからは全く出なくなりました。
(じんましんが)出ないことは嬉しくて、テスト勉強が集中してできたのもよかったです。

チアダンスも集中してできるのでとてもうれしいです。

オマリズマブ(注射)は日本では抗ヒスタミン薬では効果が不十分な原因不明の慢性蕁麻疹に限る

オマリズマブ(注射)は日本では抗ヒスタミン薬では効果が不十分な原因不明の慢性蕁麻疹に限る

(福永さん)

>オマリズマブという新しい薬

たとえばひどいじんましんが出てる人でも一回注射すれば、
(福永さんの患者さんを例にだすと)1日2日で全く消えてしまったという人もいます。

オマリズマブ(注射)の料金は27,347円/回 ※(3割負担・70歳未満の場合)

オマリズマブ(注射)の料金は27,347円/回 ※(3割負担・70歳未満の場合)

(福永さん)

>オマリズマブという新しい薬

の副作用は、この薬は非常によく効くのですが副作用が少ないというのがひとつの特徴です。注射した部位がちょっと赤く腫れたり、それが主な副作用です。大きな副作用がないのです。

ただ、気になるのはお値段は
保険適用3割負担、お若い方でだいたい月3万円弱というところ。

(八嶋さん)

ということはこの注射をすれば抗ヒスタミン薬を飲まなくてもいい?

(福永さん)
基本オマリズマブは抗ヒスタミン薬で効果不十分な人に投与するお薬なので、それを追加して症状がなくなっても抗ヒスタミン薬はじんましん治療のベースなので飲んでもらうことになります。

長い間原因不明のじんましんに悩まされていたという方が、ある検査がきっかけで原因がわかったというケース

長い間原因不明のじんましんに悩まされていたという方が、ある検査がきっかけで原因がわかったというケース

長い間原因不明のじんましんに悩まされていたという方が、ある検査がきっかけで原因がわかったというケース

一体どんな検査なんでしょうか?

原因不明のじんましんに悩まされている杉山さん<仮名>(23歳)

原因不明のじんましんに悩まされている杉山さん<仮名>(23歳)

原因不明のじんましんに悩まされている杉山さん<仮名>(23歳)

蚊に刺されたのかなと思ったが、プチプチってできてかゆいなあって、それが次の日には全部がつながって大きくなっていた

蚊に刺されたのかなと思ったが、プチプチってできてかゆいなあって、それが次の日には全部がつながって大きくなっていた

最初に異変が現れたのは、今から2年前アメリカへ留学していた時のことでした。蚊に刺されたのかなと思ったが、プチプチってできてかゆいなあって、それが次の日には全部がつながって大きくなっていたのです。

背中など全身にどんどんプチプチ赤い発疹ができた

背中など全身にどんどんプチプチ赤い発疹ができた

全身にどんどんプチプチができ、かゆみ止めを塗っても治らないほど強烈なかゆみに襲われた杉山さんでしたが、すぐには病院へいかず、1週間様子をみることにしました。

すると、かゆみがひどくなって夜、常にアイスパックでやけどするくらい冷やしていないと眠れないくらいになったのです。これはなんかおかしいと思った杉山さんは初めの異変からおよそ2周間が経った頃、ようやく病院へ

病院を受信するも原因は不明で抗ヒスタミン薬を処方された

病院を受信するも原因は不明で抗ヒスタミン薬を処方された

2週間の入院中抗ヒスタミン薬の天敵を受け、徐々に良くなった杉山さんでしたが、原因はわからないままでした。その後も軽いじんましんはたびたび起きていたのですが、現地の薬局で抗ヒスタミン薬をかってしのいでいました。

しかし一年後、それまでにない激しい症状に襲われたのです!

一年後、それまでにない激しい症状に襲われた ※再発した

一年後、それまでにない激しい症状に襲われた ※再発した

(杉山さん)

肌だけじゃなくて呼吸困難みたいなことが数回あって、最初、胸が重くなって、だんだん呼吸がしづらくなって、あこれは危ないと思いました。

肌だけじゃなくて呼吸困難まで起きて危ないと思った

肌だけじゃなくて呼吸困難まで起きて危ないと思った

もうこれは日本に帰るしかないと思って日本へ帰って来た杉山さん。じんましんの原因が分からなかった杉山さんがチョイスしたのが、

杉山さんのチョイス!

杉山さんのチョイス!

自己血清皮内テスト!

原因が分からなかった杉山さんがチョイスしたのが、自己血清皮内テストだった

原因が分からなかった杉山さんがチョイスしたのが、自己血清皮内テストだった

これは自分の血清を注射して、じんましんの反応が出るかどうかを確かめるテスト。

自己血清皮内テストとは、自分の血清を注射して、じんましんの反応が出るかどうかを確かめるテストのこと

自己血清皮内テストとは、自分の血清を注射して、じんましんの反応が出るかどうかを確かめるテストのこと

テストの結果は陽性でした。

自己血清皮内テストの結果、杉山さんは陽性だった

自己血清皮内テストの結果、杉山さんは陽性だった

杉山さんの場合は、自分自身に対する免疫の誤作動が原因だったのです。

(杉山さん)

原因をいろいろ疑いすぎて、もしかしたらこれなのかもしれない、もしかしたらこれなのかもしれない、と、わからなくてパニックになっていた。

(原因がわかって)安心感が違う。

杉山さんは抗ヒスタミン薬を増量した

杉山さんは抗ヒスタミン薬を増量した

じんましんの原因がようやく分かった杉山さんは、抗ヒスタミン薬の量を増やすのに加え、

ロイコトリエン阻害薬という別の薬も飲むことにしました。

抗ヒスタミン薬の量を増やすのに加え、ロイコトリエン阻害薬という別の薬も飲むことにした

抗ヒスタミン薬の量を増やすのに加え、ロイコトリエン阻害薬という別の薬も飲むことにした

すると、症状が劇的に改善したのです。

症状が劇的に改善した杉山さんの腕の写真

症状が劇的に改善した杉山さんの腕の写真

(福永さん)

自分の免疫がじんましんを起こすとは?

カラダの中にある血液が自分のマスト細胞を攻撃してしまう。
もしかしたらストレスがかかると攻撃しやすくなるのかもしれませんけれど、
攻撃し続けるとじんましんが自然に出てしまうというタイプになります。

(八嶋さん)

この検査はどういう方が対象になるのですか?

『じんましんは原因を知って、適切な治療ができれば決して怖い病気ではない』

『じんましんは原因を知って、適切な治療ができれば決して怖い病気ではない』

(福永さん)

慢性蕁麻疹のなかで、抗ヒスタミン薬を飲んでも治療効果が不十分な人ですね

そういう患者さんは自分の中でアレコレ悩んで迷って不安になっていろいろ病院を回るんだけれど、それでも治らないと「なぜ治らないんだ!」と不安になります。

そういう人が結局最後にやってこられると、あなたの血液にもしかしたら原因があるかもしれないので血液をもらえますか?ということで調べ、原因が血液にあると分かると患者さんはホッと安心します。原因が分ると、ホッとするというか納得するんですね。

(八嶋さん)

で、原因が分かりました。
ではどのような治療を始めるのか。

(福永さん)

基本は抗ヒスタミン薬がベース、主流になります。

それでも効果が十分に得られないと、今回のケースのように抗ロイコトリエン薬っていう補助的治療薬を使います。今回のケースではよく効いたわけですね、

この抗ロイコトリエンというのも、マスト細胞から出てくるじんましんのひとつの原因を抑えるということになります。

新薬のオマリズマブというのは値段もけっこう高いので、いきなりオマリズマブを使うのではなくて、一回補助的な比較的値段の負担も少ない治療薬を試して、それでもダメなら次は新薬のオマリズマブを試すというのが今のやり方じゃないかと思います。

仮にオマリズマブを使ったとしてどれくらいの日にちで効く効かないを判断すればいいのかは2周間から4週間は様子を見るべきかなと思う。

(番組の締め)
じんましんへのベストチョイスのアドバイス

(福永さん)
じんましんは原因を知って、適切な治療ができれば決して怖い病気ではありません。
いろんな新しい治療法が出てきているので、できるかぎりいろんな選択をして症状をなくしていくことができる病気です。
自分に合う治療を根気よく続けることが大事です。

番組終了の挨拶

番組終了の挨拶

という内容でした、長っ(笑)!

番組を録画していたので何度か繰り返し見ましたが、私の頭に浮かんだのは新薬よりも、人間本来の生きるチカラ、についてでした。

これは以前に書いた過去記事を読んで欲しいです。

※当ブログの検索窓で”アーミッシュ”、”制御性T細胞(Tレグ)”で検索してみてください。

はー、疲れました(笑)。