NHKチョイス”手荒れ”の回について、まだ書きたいことが残っていたのでアップしちゃいます。
『医師・病院間での連携・ネットワークが、患者側が求める未来の医療の現場ではないでしょうか!』
書いちゃったよ、以上です・・・。
では終われないので(笑)、他にも書いてみたいと思います。
「手荒れ・掌蹠膿疱症」と「コリン性蕁麻疹」、
症状は違う病気なのだけれど、共通していそうなのは原因が分からないことへの不安・悩み。
ということで食い入るようにテレビにかじり付いて見ていた私。
”手荒れ”よりも重症な掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)という症状。
免疫機能が暴走!?(とテレビで言ってたような)した難治性の病気ということで、
コリン性蕁麻疹とは違いますが、治らなくて、そもそも原因が不明って自分と似ているな、と共感してしまった。
でも、番組が進行していく内にちょっとだけ希望も見えてきたし、医師も良いこと言ってたなって思ったんです。(※なんでだか上から目線(笑)。)
医師も感じている病院間の連携が患者を救うという意識!
聖母病院皮膚科外来の調査で、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の病巣を調べた結果を円グラフにした表です。
病巣(びょうそう)とは
病的変化の起こっているような箇所、細菌に侵されている所だったり病気になっている所のこと。
掌蹠膿疱症を患っている患者を調べたところ、歯が悪い割合が多かったそうです。
口内の虫歯や歯周病(歯槽膿漏)が手足の暴走を、どんどんと火に油を注ぐように悪くしていったのだとか。
※虫歯だけじゃなくて喫煙によるニコチンなども影響していそう。
そこで出演していた小林(医師)先生は、歯に原因(病巣)がある可能性を疑ったのです。
そこで、すぐ歯科医にかかってもらったところ、劇的に症状が改善した(患者もいた)のだとか。
それからは、まず治療には病巣をいち早く発見することが大事だとして、皮膚科 以外にまず、
歯科、そして耳鼻咽喉科、血液検査で原因を探る手順を踏んでいるんだとか。
※体質的に出る人もいるのだそう。
掌蹠膿疱症の治療には、まず根本的な原因(根尖病巣 こんせんびょうそう)を治すのが大事なのだそうです。
根尖病巣とは
歯の根元に膿(うみ)が溜まって炎症が起きている
これ、掌蹠膿疱症という症状以外にも他の悪さを身体に引き起こすのではないか、と私は考えました。
他には、耳鼻咽喉科では鼻水・膿が溜まって喉へ落ちていくような症状はないか、
血液検査では、病像の割合は少ないけれども、バセドウ病や橋本病などの甲状腺の自己免疫疾患の病気が見つかるかもしれないとのこと。
自己免疫疾患とは、本来、身体に入り込んだ異物に対して起こるべき免疫反応が、正常な自己の細胞を異物とみなして免疫反応を起こす病気
皮膚・肌に現れている症状だけでは原因は突き止められないということなんですね。
※普通に自然経過(自然治癒?)を待っていると7,8年から10年かかる場合もあるそう。
病巣が見付からない場合は、塗り薬、紫外線治療(暴走する細胞を壊す)、飲み薬を使う。
また、現在は注射薬も臨床試験がスタートしているのだそうです。
手荒れ・掌蹠膿疱症の症状を抑える治療薬の種類一覧です。
皮膚科だけではなく、他の科での受診など多角的な視点からも原因を突き止めることが大事だと言っていました。
が、正直そこは私たちのような患者側にはどうしようもできないこと。
セカンドオピニオンと言っても、同じ科、病院での違いだけなので、まさか”手荒れ”の原因が歯科医、耳鼻科医で見つかるなんて夢にも思いませんよね。
これってコリン性蕁麻疹でも共通するかもしれない、なんて見ていて思ったんです。
蕁麻疹の原因は皮膚表面だけじゃなくて身体の他の箇所に犯人がいるんじゃないかって。
なので、医師たちには忙しいだろうとは思うのですが、ぜひ垣根を超えての連携・ネットワークを築いて欲しいな、なんて思いました。